骨粗鬆症|スポーツ外来 整形外科 リハビリテーション科 |日帰り手術 MRI 通所リハビリ ケアプラン作成|広島県福山市 優輝(ゆうき)整形リハビリステーション

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広島県福山市神辺町大字川南105-1
TEL:084-962-4004
休診日:水曜・土曜の午後、日曜・祝祭日
医療法人社団 トータルケアグループ 優輝整形リハビリステーション

骨粗鬆症を考えよう!

当院では、骨粗鬆症の予防と治療に力を入れて取り組んでおります。
その一環として、日本骨粗鬆症学会が認定する骨粗鬆症マネージャー【OLS】(※)が4名、在籍しております。

骨粗鬆症についてのご質問、また予防に関する事、検査に関する事まで幅広くお答えする事が出来ます。

日本は、2010年時点で65歳以上の高齢者が人口の23.1%を占める超高齢社会を迎えました。
その中で、骨粗鬆症はこれからますます増えていく疾患です。

自分は大丈夫!と決めつけずに、興味を持つところから始めてみてはいかがでしょうか。

骨粗鬆症は、カルシウムを摂取さえしていれば大丈夫な疾患ではありません。
生活習慣病(特に糖尿病)との関連性が強い、骨質劣化型の骨粗鬆症は見逃されがちですので、
トータルで診ていく必要のある疾患と言えるでしょう。

当院のコンセプトでありますトータルケアで骨粗鬆症治療に取り組んでおりますので、
ぜひ当院で骨粗鬆症の予防を始めてみましょう!

※ 骨粗鬆症マネージャーとは?
病院内のみならず、地域や職場、学校、公共施設など、あらゆるシーンで骨粗鬆症の予防と治療の橋渡し役をすることの出来るメディカルスタッフのことを骨粗鬆症マネージャーと呼びます。

健康格差の縮小と健康寿命の延伸に貢献する事を目指しております。

当院の骨粗鬆症マネージャーは、看護師1名と理学療法士2名と放射線技師1名の計4名です。
主に、検査に関する事、運動療法に関する事が専門になりますが、資格を持つ4名が中心となり、様々なご質問にお答えします。



骨粗鬆症を積極的に予防しましょう!
骨粗鬆症とは

【Q】 骨粗鬆症って、ただ骨がスカスカになるだけの病気ではないのですか? 年をとると、皆この病気になるのですか?

【A】ハイ。
概ね、その捉え方で間違いではありません。骨粗鬆症は、病気として発表されたのが1941年(平成16年) のことで、「脆弱性骨折が起きた状態(要は、元々脆い骨に骨折が発生してしまった状態)」と定義されていましたが、骨量測定装置の登場により1994年(平成6年)には、「骨の脆弱性が増し、骨折の危険性が 高まった病気(難しい言い回しですが、要は骨が脆くなって骨折し易くなった病気)」と定義されています。
さらに近年、正確には2000年(平成12年)より「骨の強度の低下を特徴とし、骨折の危険性が高まった 骨の病気」と定義されています。
従って、単に骨がスカスカになっただけでなく、(1)「骨強度が低下」し、(2)「骨折の危険性が高まった」 病気なのです。


骨強度について

【Q】 それでは、どうやって骨強度の低下を調べたり、骨折の危険性が高まったことを調べることが出来るのですか?

【A】ハイ、可能です。
「骨強度」は、単なる骨の硬さではなく「折れにくさ」を意味します。
骨強度=骨密度+骨質(骨の微細構造等)とされており、皆さんが「骨の検査」で目にされるのはこの骨密度だけなのです。
だからと言って、骨の検査が無意味というのではありません。骨強度の大半は、骨密度が占めるからです。
骨密度測定法にはいろいろありますが、中でも骨粗鬆症の診断に最適な測定法は、躯幹骨DXA(図1)です。
欧米では大腿骨近位部が測定部位として推奨されており、近年WHOが作成した骨折予測算出法(FRAX)(表1)では、大腿骨近位部の測定値を入力するようになっています。


ロコモーティブシンドロームについて

【Q】 最近TVや雑誌などで目にする、ロコモーティブシンドローム(通称ロコモ)とは関係があるのですか?

【A】ハイ、関連があります。
健康寿命を左右するものとして、メタボリックシンドロームを「内臓の病気」、ロコモを「運動器の病気」、として捉えて頂ければ、次のような位置づけ(図2)が出来ると思います。この運動器の病気の一つに、骨粗鬆症があるのです。 (正確には、「運動器の障害」により要介護になるリスクの高い状態になることをロコモと定義づけており、病気だけではありませんので悪しからず!) 要は、健康寿命≒平均寿命を目指しましょう、ということです。(その意味では、PPK[ピンピンコロリ]でしょうか?)


骨量について

【Q】 「骨量は一度減ったら、どんな薬剤を使っても増えることはない」と周囲から言われて、治療を受ける気にならなくなりましたが、本当ですか?

【A】それは、間違いです。
カルシウム製剤やビタミン製剤が主流であった頃は、「骨量の増加」は期待薄でしたが、近年イタリアで開発されたビスフォスフォネート剤(骨吸収抑制剤)の登場により、「骨量の増加」は期待できます。また、エストロゲン(ホルモン剤)に副作用(発熱性、心疾患等)が判明して以来、ホルモン剤の投与は控えられるようになっていますが、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(塩酸ラロキシフェン)も登場し、 「骨量の増加」は珍しいことではなくなっています。
但し、前項でも申しましたように「骨量(骨密度)」の数値だけに一喜一憂するのは止めましょう。 なぜなら、転倒という機転さえ作用しなければ、大半は骨折にまで至らないのですから!!

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